とばたの祇園大山笠
わっしょい百万夏まつりに出かけていき、以前から見たいと思っていた戸畑祇園の山車がお昼の幟山笠から提灯山笠に替わるところを間近でつぶさに見ることができました。ねじり鉢巻き、法被姿の男衆が華麗な刺繍飾りの幟や幕、前花や勾欄などをきびきびと手際よく取り外し、見る見るうちに三角形の提灯山笠に姿を変えていくさまは見事というほかありません。はじめはやぐらのてっぺんに5段の提灯、それから次々に一段づつの提灯が取り付けられ、数えると12段、309個の提灯を付けた大山笠がたちまち完成。かなり強い風が吹く中をゆらりと傾きながら動き出す。
提灯の火は揺らめいていてローソクのようだけど、風にあおられて傾いたときなど燃え上がるなんてことはないのかしら? ちょっとハラハラしました。大勢の担ぎ手がよいとさ、よいとさの掛け声とともに調子を合わせて進むさまはさすが伝統の技、熱気と躍動感みなぎって、これぞ祭りの醍醐味と実感しました。
戸畑の大山笠は男衆ばかり、威勢が良くていなせで小気味がいい。小倉の祇園太鼓のように女衆が太鼓をたたく姿も今風でいいのかもしれないが、迫力の点では物足りない。神輿はやっぱり男でなくっちゃね。
お昼の格調高い幟山笠といい、夜の幻想的な提灯山笠といい、誇らしい北九州の無形文化財ですね。

夕やみ迫る中、解体される直前の幟山笠

日も暮れました。動き出す提灯山笠
スポンサーサイト
コメント
No title
2011/08/10 09:07 by うーさん URL 編集